米粉普及の兆し、弱点克服へ試行錯誤 加工用新素材・コメ新品種が後押し (2/4ページ)

2014.6.21 07:02

米粉用米の需要と計画生産量

米粉用米の需要と計画生産量【拡大】

 軟らかさの秘密は、コメを約300度の高温蒸気を使って加熱し、酸化を防ぎながら半液体のピューレ状にした加工食品用の素材「コメネピュレ」。冷めたご飯が堅いように、米粉で作ったパンなどはデンプンの老化で時間とともに堅くなりがちだか、乳化・保湿作用があるコメネピュレを混ぜるとこの老化を防ぐことができるという。

 生産者協会の涌井徹社長は「乳化剤などパンの製造で一般的な添加物は使わないので、より安全性の高い食品として売り込める。コメネピュレは米粉の普及拡大に向けた起爆剤になる」と高く評価。「画期的な新素材」と注目したコンビニエンスストアや大手食品メーカーが、今夏をめどにコメネピュレと米粉を使ったパンやケーキなどの新商品を発売する。

 生産者協会は、コメネピュレの特許を持つ食品素材開発のネピュレ(東京都中央区)から技術供与を受け、大潟村内の加工場に2億円を投じて5月に生産ラインを整備。年間約3万トンを目標に食品メーカーなどから受注生産する。生産者協会は米粉用米の国内生産量トップの新潟県などと提携し、米粉やコメネピュレの普及拡大を目指す。

一方、米粉に適したコメも登場している

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