脅迫状、上場廃止…老舗和菓子「駿河屋」破産までの波乱万丈 (4/5ページ)

2014.6.29 08:09

白いカーテンがかかった駿河町本舗には「お知らせ」の紙が貼られていた=和歌山市駿河町

白いカーテンがかかった駿河町本舗には「お知らせ」の紙が貼られていた=和歌山市駿河町【拡大】

  • 駿河屋本舗に掲示された「お知らせ」=和歌山市駿河町
  • 往時の駿河屋が描かれた紀伊国名所図会(和歌山県立図書館所蔵)

 江戸時代の和歌山の風景や風俗を絵図などで解説した「紀伊国名所図会」には駿河屋の看板商品「本ノ字饅頭」についても記されている。江戸が発祥ともいわれる練羊羹は、西日本では駿河屋との説が根強い。

 鈴木元教授は「老舗の経営哲学や経営努力の一方には、お客が商品を愛し求めるという支え合いの関係がある。老舗は単に古いのではなく、長年続いてきた地域の文化そのもの」と事業停止を惜しんだ。

 歴史の彼方に…

 「歴史や伝統だけでは売り上げ増につながらなかった。和菓子に対する意識が変わった」と解説するのは和歌山市のシンクタンク、和歌山社会経済研究所の木下雅夫事務局長だ。

 とはいえ、今回の事態については「駿河屋の持つ古文書や資料なども散逸し、文化的な意味を考えると大きな損失になりかねない。『駿河屋』の商号が他で使われたり、日の目を見なくなることも考えられる」と危惧する。

紀州人にとっては誇り高き菓子

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