清水建設と新日鉄住金は8日、建物内の1室の地震の揺れを抑制する免震システムを共同開発したと発表した。病院を中心に営業を開始し、手術室などへの導入を目指す。室内の改修で済むため、病棟全体の耐震化よりも費用負担の軽減や工期の短縮が見込めるという。
今回の免震システムは2枚の鋼板を床面に重ねた構造になっている。揺れが始まると手術台などを置く上側の鋼板が、下側の鋼板上をゆっくりと滑り、揺れの加速度を緩和する。揺れが収まると、ばねの力で上側の鋼板が元の位置に戻る。
清水建設の実験では、震度7相当の加速度を震度5程度まで抑える効果が見られた。手術台の転倒や機器の停止により、患者が危険にさらされる事態を防ぐ狙いがある。