コロンビア代表に完敗し、うなだれる日本代表イレブン=6月24日、ブラジル・クイアバ【拡大】
日本戦がいずれも午前中の早い時間から放送され、民放が中継した2試合は平日の通勤、通学時間帯と重なったことや、NHKBS1でも同時放送されたことなどが数値に影響したとみる関係者は多い。
テレビ朝日の早河洋会長兼CEOは1日、「パブリックビューイングやスポーツバー、ワンセグなどで見る人が増え、視聴形態が変わってきた」と分析。その上で「サッカーはスポーツの中でナンバーワンの視聴率を取るコンテンツ」と述べ、社会的な注目度は依然高いとの考えを示した。
ただ、W杯の放映権料は年々高騰し、2010年の南アフリカ大会では民放全体の収支が赤字に。テレビ東京の高橋雄一社長は6月26日、「(テレ東として今大会は)赤字。でも、サッカー放送を育て、ニーズに応えないといけない」と苦しい事情を明かした。