極ゼロの再発売をアピールするサッポロビールの尾賀真城社長=15日、東京都渋谷区【拡大】
だが、極ゼロの初回受注量は、7月の月間販売計画を4%上回る52万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と好調な滑り出しだった。
「景気回復を背景に、価格よりも商品価値が重視されるようになってきた」。サッポロの尾賀真城社長は、15日の再発売会見でそう手応えを語った。旧製品は5月生産分までで358万ケースを販売しており、当初計画の年間550万ケースは十分に達成可能とみる。
とはいえ秋以降、各社の参入で競争が激しくなるのは必至だ。サッポロはテレビCMなどの宣伝を強化、極ゼロを6缶購入すれば買い物代金分の金券が当たるキャンペーンを展開するなど、顧客のつなぎ止めに懸命だ。
発泡酒や第3のビールの課税分類をめぐっては、税収を増やしたい国側と、高い税率を回避して販売価格を下げたいメーカー側がいたちごっこを繰り広げてきた。