「仕事が非効率になり、水曜日の残業が増えるのではないか」と疑うところだが、実際は「趣旨を理解し、むしろ時間を有効活用している。アナログの大切さが見直されている」(担当者)という。
ITの有効性は否定できない。しかし「メールで意図が正しく伝わるとはかぎらない。仕事は結局、対面によるコミュニケーションで成り立っている」(関係者)。サントリーHDはそんな“基本”へ立ち返ろうとしているのだ。
京都府精華町で建設が進む研究開発拠点「サントリー ワールド リサーチセンター」。鳥井信吾副社長は5月の起工式後、「新しい発想は領域と領域の接点で生まれる」と強調した。通信や環境関連など企業や大学が活発に、直接“顔を合わせる”ことを期待する。ここでも基本は生きている。
グローバル企業に向けた組織力を醸成せよ
サントリーHDは6月に約1兆6千億円を投じ、ビーム買収に踏み切った。さらに10月からは、ローソンの海外展開などで手腕を発揮した新浪氏が陣頭指揮を執る。