【ビジネスのつぼ】ローソン「マチカフェ」、接客・絆を重視 次世代コンビニ象徴 (2/4ページ)

2014.8.4 07:17

「マチカフェ」の企画・開発に携わる販売促進担当の羽生さん(左)と商品開発の松本さん=東京都品川区のローソンゲートシティ大崎店

「マチカフェ」の企画・開発に携わる販売促進担当の羽生さん(左)と商品開発の松本さん=東京都品川区のローソンゲートシティ大崎店【拡大】

  • ローソン内の「マチカフェ」では、コーヒーに合う菓子や軽食の販売をシリーズ展開している

 ローソンが店舗でいれたてコーヒーの提供を始めたのは、2000年代初頭のこと。これが今一つ定着せず、てこ入れをはかったのが11年9月に全国展開を始めたマチカフェだ。

 コンビニといえば、「会話をしなくても買い物ができる」「早くて便利」というイメージが強かった。そこをあえて「接客重視、絆(きずな)重視をコンビニでやろういう発想で始めたのがマチカフェ事業」と、MACHI cafe推進部の松本佳代子・シニアマーチャンダイザーは話す。羽生さんも「マチカフェでローソン全体を変えようという気持ち」と、心意気を語る。

 コンビニ店舗でコーヒーを売るのではなく、「街中のカフェをつくる」発想だけに、雰囲気づくりは重要だ。

 メーンターゲットは20~40代の女性に据えた。ホームページをはじめ、飲み物を入れるタンブラーやマグカップなどの関連グッズは、ほのぼのしたかわいらしいデザインにして、女性に好まれそうな世界観を作り出した。店内で流すBGMのオリジナルアルバムまで発売する凝りようだ。豊富なドリンクメニューや焼き菓子、サンドイッチなどの軽食も、おしゃれ感を意識した。コーヒー豆は、松本さんら担当チームが南米の農園に足を運んで厳選し、ミルクも加熱方法を工夫して甘みとコクにこだわった。マチカフェの設置数は昨年比倍増の9100店超となり、店舗全体の8割まで増えた。

「100円コーヒー」と差別化

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