【ビジネスのつぼ】ローソン「マチカフェ」、接客・絆を重視 次世代コンビニ象徴 (3/4ページ)

2014.8.4 07:17

「マチカフェ」の企画・開発に携わる販売促進担当の羽生さん(左)と商品開発の松本さん=東京都品川区のローソンゲートシティ大崎店

「マチカフェ」の企画・開発に携わる販売促進担当の羽生さん(左)と商品開発の松本さん=東京都品川区のローソンゲートシティ大崎店【拡大】

  • ローソン内の「マチカフェ」では、コーヒーに合う菓子や軽食の販売をシリーズ展開している

 競合他社の「100円コーヒー」と差別化

 一方、11年以降のマチカフェ事業の展開とほぼ時期を同じくして、競合他社の「100円コーヒー」がヒットした。社内でも当然、「価格重視の路線がいいのでは」という声はあったという。しかし、松本さんは「価格も品ぞろえも100円コーヒーに追随するのではなく、独自路線でいけばむしろ差別化になる」と説得した。「他社と同じことをやっていては勝てない」(羽生さん)。部署をまたいで構成するマチカフェ担当チーム約10人のコアメンバーたちは、そう考えたのだ。

 品質重視に加え、マチカフェの柱となるのが接客だ。セルフサービスではなく手渡しで飲み物を提供するのは、主なコンビニではローソンだけ。多少の時間はかかるものの、ローソンには「接客のいい店舗は売れ行きがいい、という全社的なデータの裏付けがある」と、李明・広報担当はいう。

 マチカフェのコーヒー提供も対面販売にこだわり、接客資格「ファンタジスター制度」を社内に設立した。店舗スタッフが資格を取得することで、働く意欲の向上につなげているという。「お客さまに選んでもらえる店舗を、マチカフェを通じて作りあげている」と、羽生さんや松本さんたち担当者は感じている。

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