1982年の創業以来、初の最終赤字に転落する見通しとなった牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)。人手不足問題への対応の遅れは、業績悪化を招いただけでなく、深夜時間帯での1人勤務「ワンオペ」など24時間営業のビジネスモデルの見直しも迫られている。“ブラック企業”という汚名返上に向け、新体制で収益基盤確保や市場ニーズの変化への対応を急ぐ。
初の赤字転落
7日の東京株式市場で、ゼンショーHD株は前日終値比69円安の926円で取引を終えた。一時、906円と年初来安値を更新した。
6日には、2015年3月期の連結最終損益が、当初の41億円の黒字から、13億円の赤字に転落するなどとした業績の下方修正を発表した。年間配当も、1株当たり16円から8円に半減させており、投資家の失望売りを誘った格好だ。
6日夜の会見で、小川賢太郎会長兼社長は、しきりにハンカチで顔や首の汗をぬぐった。初の赤字決算の発表という一大事に加え、労働環境の抜本的な見直しを図ることを表明し、神経質になっているようだった。