「アメリカは広大な国で、EVは航続距離の観点から言うと難しいところがあると聞いています。逆に、FCVは満充填で300マイルくらい走れるので、アメリカにおける環境車、また代替エネルギーのクルマとしては、まさにガソリン車に代わる乗り物です。広い土地ほど充填時間が短くて、航続距離も長く取れるクルマがより価値を持つと思う。そういう観点をアメリカのお客様が信じて頂けるなら、しっかり出していきたいと思います」
◆ライバル関係は日本のものづくりの活性化になる
--日本での発売について。また、車名や最終的なデザインは決まっているのか。
「お客様から『早く欲しい』という声もありますし、期待の声も大きいので、それは弊社の上のほうにも伝わっていますし、少しでも早く出そうとは言っています。もちろん試作車の『トヨタFCV』は完成形ではありませんので、お客様にお渡しできるようになるまでに、あと2ステップほど踏まないといけません。できるだけ早く出せるように頑張っています」
「クルマの名前は『お楽しみ』ということで。ただ、「トヨタFCV」では当たり前すぎますよね。デザインはほぼこれでいきます。あとは本当に細かいところの詳細を決めて、こだわってやっていきますが、この形が大きく変わることはありません」