燃料電池車は「先駆けてやるから意義がある」 トヨタ開発責任者・田中義和氏に聞く(3) (4/6ページ)

2014.8.11 07:02

大きなサイドグリルが印象的な、トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市

大きなサイドグリルが印象的な、トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市【拡大】

  • トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市
  • トヨタの燃料電池自動車(FCV)開発責任者、田中義和氏=愛知県豊田市
  • トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市
  • トヨタの燃料電池自動車=愛知県豊田市
  • 東京・杉並水素ステーション=東京都杉並区
  • 東京・杉並水素ステーション=東京都杉並区

トヨタとして先駆けてやるから意義がある

 --トヨタにとって、FCVを他社に先駆けて発売することにどういう意義や重要性があったのか。また一部報道では、ホンダは最終的な車体価格などに関して「トヨタ自動車の動向を見て判断する」などと報じられているが。

 「こんなことを言ったら先輩方に怒られるかもしれませんが、トヨタって昔、僕が入る前からあまりエポックメーキングなものを出すイメージがなかったんです。DOHCも先に他社さんがやられて、トヨタは後発というイメージが僕は正直ありました。ただ、プリウスでハイブリッドを出したときに、あれって本当に世の中にないものを他社に先駆けてやったところがあって、そこはすごいリスクテークというかチャレンジだったと思うんです」

 「もっと言うと、豊田喜一郎さんが純国産で、日本人の腕と日本人の知恵で初めてクルマを作ろうと言ったとき…あれも最初だったんですね。最初にクルマを作ったとき、そしてハイブリッドを作ったとき、まさにあのときってトヨタの先駆けだったんです。このFCVも先駆けとしてやるならば、トヨタ社内においても前例がないチャレンジなんです」

FCVは、インフラまで含めたインパクトを与えなければいけない

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