海水を真水にする東洋紡の「膜」 高度な技術力…中東で圧倒的シェア (4/5ページ)

2014.8.11 09:30

東洋紡の膜が用いられた海水淡水化プラント=サウジアラビアの都市ラービク

東洋紡の膜が用いられた海水淡水化プラント=サウジアラビアの都市ラービク【拡大】

  • 出荷前の検査をする東洋紡の海水炭水化膜=山口県岩国市
  • 東洋紡の海水淡水化膜。ひとつの円柱に約150万本の中空糸が使用される

 東洋紡は膜の開発直後から、サウジアラビアで実証実験を開始。最初、現地関係者は半信半疑だったが、50~60%の取水率があることを実証するとすぐに受注が相次いだ。

 2012年には東洋紡の膜が中東でつくりだした真水は160万トン(640万人分の1日の使用量)に上り、10年前の約6倍にまで伸びている。

 有望市場に売り込め

 中東では人口増加が続いており、海水淡水化膜市場も拡大が期待できる。サウジアラビアでは、この人口が30年間で3倍の約3千万人に増加。中東協力センターによると、2011年時点で人口の約半分が19歳以下になり、今後も人口増が見込まれる。

 石油産出国でもある中東諸国はこれまで贅沢にエネルギーを消費してきたが、人口増に伴い省エネ意識が高まっている。海水淡水化事業もエネルギーを多く消費する蒸発法から、膜を使った施設への転換が進みつつある。

「さらにシェアを伸ばしたい」

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