東洋紡は膜の開発直後から、サウジアラビアで実証実験を開始。最初、現地関係者は半信半疑だったが、50~60%の取水率があることを実証するとすぐに受注が相次いだ。
2012年には東洋紡の膜が中東でつくりだした真水は160万トン(640万人分の1日の使用量)に上り、10年前の約6倍にまで伸びている。
有望市場に売り込め
中東では人口増加が続いており、海水淡水化膜市場も拡大が期待できる。サウジアラビアでは、この人口が30年間で3倍の約3千万人に増加。中東協力センターによると、2011年時点で人口の約半分が19歳以下になり、今後も人口増が見込まれる。
石油産出国でもある中東諸国はこれまで贅沢にエネルギーを消費してきたが、人口増に伴い省エネ意識が高まっている。海水淡水化事業もエネルギーを多く消費する蒸発法から、膜を使った施設への転換が進みつつある。