損保大手、11月にも再生医療保険を投入 日本の臨床研究、後押し (2/2ページ)

2014.8.18 07:10

 保険料は、病院などの研究機関が個別の研究ごとに支払い、研究の難易度で金額は変わる。同学会によると、最大で年間20~30件の研究が保険対象となる可能性があるという。

 政府は、新たな成長戦略で再生医療分野に期待を寄せており、研究の進展や関連産業の拡大を促す制度整備に力を入れている。経済産業省によると、再生医療をめぐる国内の市場規模は2030年に1.6兆円と、12年比で約60倍に拡大する見通しだ。

 損保各社は、自動車保険などの既存商品の販売が国内で頭打ちになる中、成長が見込まれる医療・健康分野の商品を収益源に育てたい考え。また、再生医療をめぐる法整備や学会による補償指針の策定は日本が先行しており、関連の保険ノウハウを海外展開することも視野にあるとみられる。

【用語解説】再生医療

 病気や事故で失われた体の組織を再生させたり、機能を回復させたりするための医療。ノーベル賞を受賞した山中伸弥・京都大教授が開発したiPS細胞(人工多能性幹細胞)は、さまざまな臓器や組織の細胞になる能力を持ち、再生医療の飛躍的な発展が期待されている。

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