「社会人になる」「結婚する」「子供が生まれる」-。こうしたタイミングで生命保険への加入を検討する人も多いのではないだろうか。種類が多く、保障内容も複雑に見える保険商品。万一の際の必要金額を試算したうえで、「公的保障で足りない部分を補う」という基本を踏まえ、無駄なく上手に加入したい。(竹岡伸晃)
誰が? いくら?
「人生には大きなリスクとして、『生(長生きした際の老後の生活)・老(介護)・病・死』がある。いずれもある程度まとまったお金がかかるため、金銭的に備えておくのが保険」。ファイナンシャルプランナーの平野敦之さんは保険の意味について、こう解説する。ただ、備える方法には貯蓄や資産運用などもあるため、「手段の一つ」といえる。
死亡や病気などに備える生命保険。加入を検討する際はまず、「誰が困るのか」「いくら必要なのか」を考える。
例えば、死亡保障の場合。独身会社員なら「葬儀費用など死後の整理資金があれば十分」(平野さん)。