吉野家は全国約1200店のうち50店ほどが2フロアの構造だが、「客足の減る夕方以降は多くの店で2階を閉じ、遊ばせている状態だった」と河村泰貴社長は説明する。その有効活用策として、同店の調理スペースを改装、昨年7月から実験的に居酒屋営業を行ってきた。
食材は、持ち帰りすし「京樽」やステーキ店「どん」など、吉野家グループ各チェーンとの共同調達で原価を抑えた。吉呑みの客単価も、牛丼店の数倍に上る1500円を確保するなど好調だ。
吉野家は、今年6月から吉呑みを本格的に展開しており、現在、西五反田(品川区)や十三(大阪市淀川区)など10店舗ある。来年度までに駅前立地店を中心に30店で導入する。
アルコールメニューを充実させる動きは、他業態の外食チェーンでも相次いでいる。すかいらーくは、7月から主力のファミレス「ガスト」全店で生ビール(449円、税別)を2杯目以降、50円割り引くサービスを始め、同月の酒類売上高を前年比32%伸ばした。中華レストラン「バーミヤン」では、焼酎のボトルキープにも応じている。