「同じ保障内容にするなら、追加して医療保険に加入しなければならず、保険料はそう変わらなくなる」(同社)という。しかも、実は同社も9月末に自前商品を刷新し、主力商品とは別に保障を減らした割安プランを用意。郵便局用ほど安くはないが「それでも主力商品と比べれば大幅に安い」(同社関係者)という念の入れようだ。両者のすみ分けは可能だとみる。
他社猛追に危機感
ただ、影響は蓋を開けてみなければ分からない。それほど、郵便局の販売網は強力だ。
かんぽ生命保険は4月に新しい学資保険の販売を始めたが、利回りが他社より劣っていたにもかかわらず、1カ月間の新規契約が従来の3倍強と好調な売れ行きだった。郵便局で売る半額のがん保険でも、アフラックの既存商品をのみ込んでしまう懸念は残る。
同社がリスクを冒す背景には、競合他社の猛追への危機感がある。がん保険=アフラックとのイメージは定着しているが、実はシェアは漸減している。