L0系の車両=山梨リニア実験センター(鴨川一也撮影)【拡大】
《2027年○月○日午後10時半、品川駅から開業したばかりのリニア中央新幹線に乗り込む。今日は遅くまで同僚と飲んでしまったが、うとうとしているうちにもう名古屋に着いた。コンビニエンスストアで買ったビールを開ける時間もなかったが、この時間なら日付が変わるまでに家に帰れそうだ》
リニアならこんな通勤も可能だ。最高時速は約500キロで、品川-名古屋間の所要時間は最短40分。現行の東海道新幹線の最短1時間28分から半分以下に短縮される。料金も現行の新幹線運賃(東京-名古屋の指定席で1万1190円)に700円を加算した程度に収まりそうだ。こうなると、名古屋はもはや東京の「郊外」になる。
かつて東海道新幹線が開通した際に大阪からヒト、モノ、カネが首都圏に吸い取られた「ストロー現象」を懸念する声もあるが、むしろ政治・経済の中心地である首都圏とトヨタ自動車をはじめ日本の基幹産業が集積する名古屋圏が機能を補完し合えることに期待する声は多い。