何より、走行する列車に向けて、農作業中や踏み切り待ちの住民が、手を振って歓迎する。水戸岡氏は「私は日本中で仕事をしているが、心遣いやコミュニケーション面で九州は特別です」と絶賛する。
ななつ星に触発され、JR東日本や西日本も同様の観光列車を、29年春に導入する。東日本は日本の旧国名「しきしま」に由来し「TRAINSUITE『四季島』」と命名した。西日本はエリア内の世界遺産を巡る列車を構想する。ななつ星は、乗客の大半を首都圏在住者が占めており、強力なライバルが登場することになる。
だが、唐池氏は自信を崩さない。「地元の人々と一緒になって乗客を歓迎するという列車を、九州以外で本当に作れるのかな、と思う」と語った。
ななつ星の次なる一手は海外戦略だ。JR九州は現在5%の外国人比率を、数年以内に3割程度まで高める目標を掲げる。