シャープに改革疲れ? 希薄化する危機感…社員にしみつく“カリスマ亡霊” (3/5ページ)

2014.11.2 07:02

企業風土改革が正念場を迎え、危機感を共有するため社員にメッセージを送ったシャープの高橋興三社長

企業風土改革が正念場を迎え、危機感を共有するため社員にメッセージを送ったシャープの高橋興三社長【拡大】

 「けったいな文化を変える」と繰り返し、社内では相手を役職ではなく、「○○」さんと呼称する「さん付け運動」の推進を呼びかけ、現場の意見を上司や経営トップに直言できる風通しの良いフラットな組織づくりに取り組んだ。

 高橋社長が「けったいな文化」と呼ぶ改革の対象とは、上意下達の強すぎた企業風土だ。

 もともと同族経営が続いてきたこともあり、社内にワンマン社長の判断に疑問を持ったり、水を差すような情報を報告できる雰囲気はなかったという。

 「液晶のシャープ」という一時代を築いた4代目の町田勝彦氏(現特別顧問)の社長時代には経営トップのカリスマ化に拍車がかかった。後継社長の片山幹雄氏(現日本電産副会長)も液晶事業への巨額投資に突き進んだが、世界的な薄型テレビの需要減など情勢が変化しても計画の中止・変更などを求める意見はなかったという。逆にアイデアマンで明確なビジョンを示す片山氏の指示を待つ傾向が強まったといわれる。

「片山氏の社長時代は明確なビジョンと会社の将来像を示してくれた」

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