【番頭の時代】(2)「決断」形に 赤字の40年に終止符 (4/7ページ)

2014.11.12 05:00

 「どえらい人がやってきたな」。当時、課長手前で営業現場をまとめる立場だった青山は、自分より2歳年上の若きリーダーに圧倒された。それが2人の最初の出会いだった。

 このときサントリーのビール事業は、47都道府県で最も高い大阪府内のシェアでさえ8%止まりだった。たった1年で2割以上伸ばすというのは、どう考えても困難な目標だった。

 だが、青山は佐治の指示に正面から取り組んだ。「『かわいがってくれるお店』ばかり回っていては新規の顧客を得られない」と考え、これまでの取引に関係なく、販売量の多い店に集中攻勢をかけるローラー作戦を展開した。「営業活動の行動原理を改革する」ことで、翌年には目標を達成した。

 その成果で佐治は、「オーナー一族だからではなく、『本当に仕事のできる男』として業界で評価された」(関係者)という。同時に社内における青山の評価も高まった。この成功体験が、2人を強く結びつけた。

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