【番頭の時代】(2)「決断」形に 赤字の40年に終止符 (6/7ページ)

2014.11.12 05:00

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 青山は46歳で取締役に登用され経営企画本部長などを担当、名実共に佐治の右腕となった。仏オランジーナなど飲料大手を相次ぎ買収する一方、カンパニー制や持ち株会社制導入といった企業体制の改革も任された。

 買収交渉は重圧と消耗を強いられる厳しい仕事だが、青山は佐治との間に「長年培ってきた信頼関係と尊敬の念があるから、どんな無理を言われてもこなす自信がある」と言い切る。

 その礎には佐治の決断力に対する絶対的な信頼がある。買収だけではない。医薬部門からの撤退もそうだ。医薬開発は、2代目社長だった佐治の実父、敬三が夢を懸けた事業だ。それを切るというつらい決断を目の当たりにし、青山は敬意を抱かずにはいられなかった。

 「黒子や番頭にとっては、“おやじ”を男にするのが何よりの喜びなんだ。部下との関係、さらにその部下との関係でも同じこと」と青山は持論を語る。10月からの新体制で青山は副会長に就任した。創業家出身者を除き、歴代最高の職位というが、本人は“右腕”として会長の佐治に対し変わらぬ忠誠を誓う。その強い絆は、30年以上にわたり“主君”に仕えた青山の会社人生の歩みそのものだ。任せる者と尽くす者の信頼関係の連鎖こそが会社を強くすると青山は信じている。(敬称略)

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