電機メーカーをめぐる世界の競争環境は、中国や韓国企業の台頭で厳しさを増している。パナソニックも例外なく事業改革が恒久的に求められ、社員の間では閉塞(へいそく)感が漂う。こうした中、今回の野球部の活躍は見る者に勇気と希望をもたらした。
日本選手権はパナソニックの本社がある大阪で開催され、毎試合、球場には多くの社員や関係者が応援に駆けつけた。試合が始まると、応援席は、勝利を願う横断幕とともに「パナソニックコール」で選手たちを後押し。ピンチの場面では総立ちで精いっぱいの声援を送り、敗れた後は、会社のために力を尽くした選手たちを惜しみない拍手と歓声でねぎらった。
野球を通じて、選手や観客、関係者が一体となり「絆」を再確認できたに違いない。野球部の活動は「費用対効果」が明確なビジネスではないが、日本選手権の戦いぶりは社員の士気を高めるなどの効果を鮮明にしたのではないだろうか。