北陸新幹線で加速する“関西埋没” リニアに興味ないJR西の苦悩とは (3/5ページ)

2014.11.23 17:04

記者会見で北陸新幹線の運行計画の概要などを発表する真鍋精志JR西日本社長(左)ら=金沢市

記者会見で北陸新幹線の運行計画の概要などを発表する真鍋精志JR西日本社長(左)ら=金沢市【拡大】

  • 北陸新幹線の新型車両W7系
  • リニア実験センターで公開された新型車両L0系

 これまで4時間近くかかっている東京-金沢間は、北陸新幹線の開業で最短2時間半に縮まる。金沢-大阪間は特急サンダーバードで約2時間40分で、ほぼ同じ時間で金沢から東京に移動できるようになる。

 北陸-首都圏の行き来が盛んになる一方で、北陸-関西のヒトの流れが細る恐れもあり、これまで関西が優位を保っていた観光客や学生の進学に大きな影響が及ぶとみられている。

 これまで北陸の学生は交通アクセスの便利さもあって、大阪や京都の大学に進学することが多かったが、北陸新幹線の開業後は知名度が高く、就職にも有利なイメージが強い首都圏の大学に行くケースが増えていくことが予想される。

 立命館大の入試担当者は「すぐに風向きが変わるとは思わないが、徐々に北陸新幹線開業の影響が出るのは確実だ」と危機感を募らせる。

北陸の観光客が首都圏にシフトすることも…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。