クラレの社長に就任する伊藤正明氏=27日、東京都千代田区【拡大】
クラレは27日、伊藤正明常務執行役員(57)が来年1月1日付で社長に昇格する人事を発表した。伊藤文大社長(67)は代表権のある会長に就く。来年1月からの次期中期経営計画のスタートに合わせて新体制に移行する。
同社は液晶パネル用光学フィルムなどで世界トップシェアを誇る化学業界屈指の高収益企業。今年6月には米化学大手デュポンから樹脂関連の「ビニールアセテート」事業を買収し、収益基盤の強化を進めている。
伊藤正明氏は27日の記者会見で、「ビニールアセテートは(経営の)柱だが、いろいろな事業に軸足を持った会社にしたい」と述べた。伊藤正明氏は技術畑出身で、繊維部門を長く担当。グループの商社への出向時代には中国に駐在し、同社が初めて自社運営した縫製工場を立ち上げた。
伊藤文大氏は、「技術系だが、経営企画や管理の経験も豊富で、事業に対する責任感がある」と後継者を評した。
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【プロフィル】伊藤正明
いとう・まさあき 大阪大基礎工学部卒。1980年クラレ入社。機能材料カンパニーメタアクリル事業部長などを経て、2014年6月から現職。兵庫県出身。