モデルSは、テスラの主力車種で、北米を中心に販売好調。国内の価格は800万円台と高価ながら従来のEVの常識を覆す加速性能と走行距離で富裕層を中心に人気を集め、パナソニックは今回、社用車として購入した。
EVは製造コストの半分が電池といわれており、電池は性能を左右する重要な要素。パナソニックがテスラのEV人気を支えているといえる。
パナソニックは平成26年からの4年間でテスラに約20億本の円筒形リチウムイオン電池を供給する契約を結んでいる。24、25年の2年間での供給実績は約2億本なので、供給量を5倍に拡大したことになる。
この電池は、テスラが来年にも量産を始めるスポーツ用多目的車(SUV)の「モデルX」にも搭載される見込み。自動車関連事業を成長戦略の柱に位置づけるパナソニックにとって、テスラはなくてはならない“お得意さま”となっている。