今後の狙いは、放送コンテンツの競争が激しく、日本番組のセールスは難しいとされてきた北米だ。フジは北米の配信事業者と提携して番組配信を始めると同時に、番組の構成や企画を売る「フォーマット販売」を通じた浸透を狙う。宮沢部長は「配信や放送で番組を売るだけでなく、フジの持つ企画力や制作力を売っていくことが相乗効果を生むはず」と期待している。
■現地ニーズ踏まえBEAJがアジア輸出本格化
海外のテレビ局向けの番組セールスをめぐっては、総務省やテレビ局などが昨年設立した放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)が活動を本格化。フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、ミャンマーの東南アジア6カ国で、日本の魅力をPRする番組を順次放送する予定だ。
番組は日本と現地のテレビ局などが共同制作し、現地ニーズを意識していることが特徴。11月11日に東京都内で開かれたBEAJの企画発表会では、岡素之理事長(住友商事相談役)が「アジアでのクールジャパン、ビジットジャパンの浸透に向けて戦略的な事業展開を進めたい」と意気込んでいた。