業績不振の国内航空3位スカイマークが米子空港(鳥取県境港市)発着の路線から撤退する方針を固めたことが19日、分かった。現在運航している米子-神戸、那覇の2路線は来年9月にも運休し、来年3月末に再開するとしていた米子-羽田線も取りやめる。
すでに地元自治体などと協議している。同社は、2015年3月期の最終損益が136億円の赤字(前期は18億円の赤字)となる見通し。手元資金も大幅に減少するなど、経営の先行きが不透明な中、不採算路線の整理で収益改善を図る。
米子には昨年12月に就航し、一時は札幌(新千歳)、成田、羽田、神戸、那覇の5空港に直行便があったが、いずれも搭乗率は低迷。今年10月には米子-成田線を運休し、米子-札幌、羽田線も神戸経由の乗り継ぎ便に切り替えた。
ただ、残った米子-神戸線は直近の11月の搭乗率が55.5%、米子-那覇線も49.4%となるなど、振るわない状況が続いていた。
また、米子-羽田線は今年9月に西久保慎一社長が鳥取県を訪れ、来年3月以降の夏ダイヤで直行便を再開すると表明していた。
このほか、仙台-札幌線も来年3月で運休となる方向だ。