電気事業連合会が23日発表した昨年12月分の電力需要実績(速報)によると、電力10社合計の販売電力量は前年同月比1・3%減の679億キロワット時で、8カ月連続で前年実績を下回った。前年に比べて気温が高めに推移したため、家庭や商業施設などの暖房需要が減ったことが要因という。
家庭の需要を示す「電灯」の販売量は1・5%減の233億キロワット時。商業施設などの「業務用」は2・0%減だった。
産業用の大口電力は0・5%減の215億キロワット時。業種別では、電力需要が最も多い機械が6カ月ぶりにプラスに転じたものの、次に多い鉄鋼が3・8%減となったことなどから、前年実績を下回った。