優秀な受講生たちが最も反応したのは「雇用契約は何年間ですか」という問いに対する答えだった。「みなさんが60歳になるまでです」と人事担当者が告げると「おおーっ」と、どよめきが起こった。終身雇用が一般的ではないインドネシアの学生にとって、このうえなく魅力的に感じたようだ。
インドネシアでは大学や学部によって卒業時期が異なり、日本のように一定の就職活動期間は存在しない。公務員や国営企業、銀行などが就職先として人気が高く、日本と同様に安定性を重視する傾向にある。
日本の給与体系では新卒者は横並びの賃金でスタートする。これを敬遠し、欧米企業の門をたたくケースもあるが、親日国でもあることから日本企業を志望する学生は少なくない。受講者の一人は「父が日系企業で働いており、社員を大切にしていると感じた。日本人の仕事ぶりは尊敬できる」と語る。