サッポロライオン・刀根義明社長 団塊世代ターゲット、小型店充実に力 (2/2ページ)

2015.3.4 05:00

 --他ブランドの出店計画は

 「上質な雰囲気が売り物の『ヱビスバー』はブランド力の維持が大事。隠れ家的な候補地はまだまだあるので、きちんと場所を選びながら出店したい。また『ビヤケラー東京』のような若い世代向けの拠点にも力を入れていく。改装を手堅く行っていくことも課題だ。ただ、全体的な出店戦略がスムーズに進むとは思えない。家賃の上昇基調に加え、ファミリーレストランは駅前志向が強くなっており、コンビニエンスストアを含めた争奪戦は激しさを増しているからだ」

 --訪日外国人が伸びている

 「銀座ライオンへの来店も着実に増えており、半分が外国人という日もあるほどだ。これまでは日本の旅行代理店にアプローチして一定の成果を残してきたが、今後は海外の代理店に積極的に呼びかけていく。こうした営業手法に加え、『テーブルにくるときはビールの温度を3度以下に抑える』といったルールを厳格に守るなど、ずば抜けた品質管理も評価されているのだと認識している」

 --海外での事業計画は

 「シンガポールに『銀座ライオン』を2店舗出店しているが、同国やベトナムを中心に今後5年間で10店舗程度まで拡大したい」(伊藤俊祐)

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【会社概要】サッポロライオン

 ▽本社=東京都中央区八丁堀4-3-3 Daiwa京橋ビル2、3階

 ▽創業=1899(明治32)年8月

 ▽設立=1949年9月

 ▽資本金=48億7821万円

 ▽従業員=571人(2013年12月期)

 ▽売上高=257億7700万円(同)

 ▽事業内容=総合レストランチェーン

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【プロフィル】刀根義明

 とね・よしあき 学習院大経済卒。1976年サッポロビール入社。常務執行役員を経て、2010年3月サッポロライオン取締役。12年3月から現職。61歳。東京都出身。

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