日経平均株価が12日、15年ぶりに1万9000円を突破した。公的資金による買い支え期待から海外投資家の資金流入は続くとみられる。円安と低金利が続く中、賃上げによる景気回復が軌道に乗れば、「2万円の大台」も投資家の射程に入ってくる。(藤原章裕)
「失われた20年をようやく脱しつつある」
こう分析するのは、野村証券の山内正一郎エクイティ・マーケット・ストラテジストだ。日経平均の終値が1万8797円となった2月末。過去20年分の月末株価の平均値を折れ線グラフでつないだ「20年移動平均線」が約9年ぶりに上向きに転じた。既に10年、30年の移動平均線は右肩上がりで、3つの線が上向きでそろうのは平成8年12月以来のことだ。
節目の1万9000円を前に“足踏み”していた日経平均が再び上げ足を強めたのは、(1)欧州で量的金融緩和が9日スタートし、株式市場に緩和マネーが流れ込んだ(2)ドル独歩高が進んだため、投資家の関心が米国株から日欧株にシフトした(3)今春闘で賃上げの動きが広がり、個人消費が活発になるとの期待感が膨らんだ-の3つが主な要因とみられる。
既に海外投資家の日本株売買は活発化している。3月第1週(2~6日)の東証1部の売買代金で海外投資家は2104億円買い越した。買越額は2週連続で2千億円を突破し、株価を押し上げる“牽引(けんいん)役”となっている。