その後は、グレーのスーツ姿の大塚久美子社長が、経営状況などを淡々と説明し、議案を進めていく。
開始から30分後、株主提案の議論に入る。提案者である大塚勝久会長が発言する。
勝久氏は「今回の問題は、私の不徳のいたすところ」と株主に対して謝罪。その上で、「今年1月の社長交代(勝久氏から久美子氏へ)は、クーデターだ」と、久美子社長らを非難した。さらに、「今度は、間違った後継者選びはしない。再び私に経営させてもらいたい」と、株主に訴えた。
この様子を伏し目がちで、表情をあまり変化させず、壇上で聞いていた久美子社長が、「現経営陣は株主提案に反対の立場である」とし、理由を説明していく。ただ、勝久氏の「クーデター」発言に対し、社長交代は「取締役会の決議で行われた。発言は不穏当」と、より一層冷淡な口ぶりで切り返した。