トヨタの世界生産台数【拡大】
投資の効率化や既存設備を最大限活用することで、09年に7割だったグローバルの工場稼働率は9割超に向上。15年3月期に過去最高の営業利益2兆7000億円を見込む原動力となった。
生産技術についても設備の小型化や簡素化を進め、新たに工場を建設する場合の初期投資は「08年に比べて4割減らせる」(幹部)メドが立った。
“質”を伴った成長
部品の共通化などの新たな開発手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」も、年内に発売する新型車から採用する。需要が堅調な米国や中国などでは生産拡大の機運が高まっており、凍結解除は「時間の問題」(豊田社長)だった。
VWは14年のグループ世界販売が1014万台となり、トヨタ(1023万台)に肉薄。得意とする中国では19年までに生産能力を500万台規模に引き上げる計画で、トヨタが先行してきた米国などでも切り崩しを狙う。
工場新設に踏み出すトヨタだが、従来の拡大路線とは一線を画す“質”を伴った成長を実現できるか、あらためて問われることになる。