攻めるトヨタ、新工場5年ぶり解禁 中国・メキシコ建設、VWに対抗 (3/3ページ)

2015.4.4 07:00

トヨタの世界生産台数

トヨタの世界生産台数【拡大】

 投資の効率化や既存設備を最大限活用することで、09年に7割だったグローバルの工場稼働率は9割超に向上。15年3月期に過去最高の営業利益2兆7000億円を見込む原動力となった。

 生産技術についても設備の小型化や簡素化を進め、新たに工場を建設する場合の初期投資は「08年に比べて4割減らせる」(幹部)メドが立った。

 “質”を伴った成長

 部品の共通化などの新たな開発手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」も、年内に発売する新型車から採用する。需要が堅調な米国や中国などでは生産拡大の機運が高まっており、凍結解除は「時間の問題」(豊田社長)だった。

 VWは14年のグループ世界販売が1014万台となり、トヨタ(1023万台)に肉薄。得意とする中国では19年までに生産能力を500万台規模に引き上げる計画で、トヨタが先行してきた米国などでも切り崩しを狙う。

 工場新設に踏み出すトヨタだが、従来の拡大路線とは一線を画す“質”を伴った成長を実現できるか、あらためて問われることになる。

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