技能職出身として初めてトヨタ自動車の役員に就任した河合満氏【拡大】
--技能伝承が課題だ
「手作業の勘とコツで作業を進めた私たちは、工程が頭に入っている。現在は機械のボタンを押せば製品が出てくるが、不良品が出てもどの工程に問題があるのか分からない。一部で自動化をやめ、手作業に切り替えている。製造工程の原理原則が分かる人間の育成が狙いだ。海外では工程の多くを手作業に頼らざるを得ないところもある。海外に指導に出向く日本人が技能で劣っては困る」
【プロフィル】河合満
かわい・みつる トヨタ工業学園高等部卒。1966年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。鍛造部でセルシオやカローラなど幅広い車種の製造に携わる。本社工場鍛造部長、本社工場副工場長などを経て2013年1月に技能職トップの技監。15年4月から現職。