ファミマは「クオリティー(質)において業界ナンバーワンを目指す」(中山勇社長)として、健康志向や中食ニーズなどに応じた商品展開を進める方針。ローソンも、佐川急便を傘下に置くSGホールディングスと6月に共同出資会社を設立し、宅配事業を強化する。
「品ぞろえも価格も中途半端」(アナリスト)で低迷する総合スーパーも同様だ。
イオンは、ダイエーの継続店舗を首都圏などに集中し、都市部の単身者や働く女性などのニーズを細かくくみ上げる。9日に決算を発表したイオンの岡田元也社長は決算発表会見で、「ダイエー再編などグループ経営の形を作ることができた。成果はこれから寄与する」と述べた。
このほか、高級腕時計や化粧品、ハンドバッグなどの高額品が好調な百貨店も、引き続き訪日客の取り込みなどを強める方針だ。(山口暢彦)