シャープ本社=大阪市阿倍野区【拡大】
三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行は23日、経営再建中のシャープ向け資本支援を内定した。今後の焦点は“看板”の液晶事業の分社化。シャープは官民ファンドに出資を求めているが、出資割合をめぐって交渉は難航している。再建が暗礁に乗り上げれば、主力取引2行のダメージも大きくなる。
「再び裏切られれば、解体して債権を回収する」。主力行の幹部はこう言い切る。
銀行側はシャープへの不信感がぬぐいきれない。シャープは2011~12年ごろに経営が悪化し、主力2行が資金繰りを支えた。この結果、14年3月期は中国のスマートフォンメーカー向け中小型液晶パネルが好調で最終黒字に転換した。
15年3月期も期初は300億円の最終黒字を予想したが、蓋を開ければ2000億円を超える赤字の見通し。主力行幹部は「『計画通り』と強気だったため、これほどの業績悪化を昨年末まで把握できなかった」と打ち明ける。