シャープ本社=大阪市阿倍野区【拡大】
主力2行は週明けにも金融支援を正式決定し、2000億円規模の債務を優先株に振り替える「債務の株式化(DES)」を実施する。
シャープは5月中旬、人員削減や国内外の工場売却などを盛り込んだ中期経営計画をまとめる。しかし柱となる液晶分社化のスキームは固まっていない。シャープは、官民ファンドの産業革新機構に出資を要請している。
主力行は「収益の悪化した液晶を切り離し、“出血”を止めるべきだ」と主張。革新機構も過半の株式を握って経営再建を進めたい考えとみられる。ただシャープは看板事業を失うことになり、「今後の飯の種がなくなる」(シャープ幹部)との不満を抱く。分社後も51%以上の株を保有し子会社としたい考えで、交渉は難航しそうだ。
シャープは昨年末時点で9972億円の有利子負債を抱えており、主力2行で約6000億円に達する。
「DESは債権放棄の一種。苦渋の決断だった」。主力行は既に貸し倒れ引当金の積み増しなども実施しており、背水の陣でシャープ再建に臨む。