大阪ガスが「夢の素材」を開発 超微細繊維、3年後に商品化へ (3/3ページ)

2015.5.8 05:42

大阪ガスが開発した「フルオレンセルロース」

大阪ガスが開発した「フルオレンセルロース」【拡大】

  • 大阪ガスが開発した「フルオレンセルロース」の顕微鏡写真(同社提供)

 大ガスは、かつて石炭から都市ガスを製造していたことから、化学事業も手がけている。

 フルオレンは、光学特性の高さから携帯電話などのカメラレンズ用樹脂に使われ、世界シェア6割を誇る。今後、フルオレンセルロースをレンズ事業に次ぐ柱に育てる考えだ。

 エネルギーの小売り自由化を控え、主力のガス事業の競争激化が見込まれる中、大ガスは収益源の多角化を目指している。

【用語解説】セルロースナノファイバー(CNF)

 植物繊維を化学処理し、ナノメートル(ナノは10億分の1)レベルまで極細化した素材。硬くて軽いことから、プラスチック材料のほか人工血管など医療用での開発研究も進む。日本製紙は今秋、大人用紙おむつの消臭シートでCNFを実用化。王子ホールディングスと三菱化学は、大型ディスプレーなどに利用できるCNF素材の透明連続シートを世界で初めて開発するなど、各社の競争が激化している。大半の植物に含まれており資源量は1兆トンとされ、石油の7倍近い。

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