中国の砂漠緑化が動き出した05年から約10年を経て、事業はさらに広がりつつある。東レとミツカワは新たなパートナーを迎え入れながら、強い絆で困難な課題を乗り越え、最先端を走り続けている。
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■急拡大の植物工場にも売り込み
≪MARKET≫
ロールプランターの活用が期待される砂漠緑化の市場は膨大だ。環境省によると、平均気温や降雨量によって砂漠化の影響を受けやすいとされる「乾燥地域」は、地球上の地表面積の約41%を占める。そのうち90%以上が開発途上国で、住民は20億人以上に達する。なかでもアフリカが最も深刻で、食料不安や水不足、貧困の原因にもなっている。
国連砂漠化対処条約では、2014、15年の作業プログラムのコア予算総額は約1612万ユーロ(約22億円)。ただ、この金額は条約に基づく会議など事務経費で、政府開発援助(ODA)などで実施される砂漠緑化の事業費の総額はさらに膨らむとみられる。
一方、ミツカワの松本茂登社長がロールプランターで進出を図る植物工場市場は、急拡大が見込まれている。
民間調査会社、矢野経済研究所によると、国内の植物工場でつくられるレタスや機能性野菜、生薬などの13年の出荷総額は約233億円。だが、農業の6次産業化や民間企業の参入が進み、25年には6倍以上の約1490億に達すると見込む。
出荷額が膨らめば設備投資も増えるのは確実で、海外も考えれば市場規模は膨大だ。保水性や通気性が高いロールプランターは、コンクリート上でも農作物を育成できる特性を生かし、砂漠緑化や植物工場の市場に切り込むことができるか。日本発の技術が環境問題を解消しつつ、世界市場を席巻する日は近い。
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