中国・上海近郊を走る日本通運のトラック。「新シルクロード(一帯一路)構想」を追い風に同社は物流網の国際拡充を急ぐ(日通提供)【拡大】
上海のオフィスに掛かった巨大な世界地図をバックに、日通の執行役員で東アジア地域を総括する杉山龍雄氏は「『一帯一路』はフォローの風。次なる国際的な物流ルートをいくつも構築し始めている」と話した。
13年に外資系物流大手では先行して現地法人を置いた陝西省西安も戦略的拠点の一つ。中国の沿岸部や内陸から西安を拠点に、国境を接するカザフからロシア、そして欧州に至る鉄道物流ルートでは鍵を握る都市になる、と杉山氏はみている。
倉庫やトラックなど物流拠点のハード部分に加え、通関など手続きと物流需要をキャッチする人的なソフトパワーを拡充するには、きめ細かい拠点作りが欠かせない。
重慶市や四川省成都から、雲南省昆明を経由して国境を越えてミャンマー、ラオス、タイへと向かう新たな内陸寄りルートへの需要もある。情報収集のため、日通は新たに昆明にオフィスを開設した。