液晶の牙城崩せず
フルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ「4K」に対応した液晶テレビが販売台数を伸ばすなど、画質と価格面で成熟度を高める液晶テレビの牙城を崩すのは容易でない。言い換えれば、国内メーカーが有機ELパネルに及び腰の中、出光にすればLG以外の提携先が見つからなかったといってもいい。
米ディスプレイサーチによれば、14年の液晶テレビの出荷台数は2億2486万7000台に対し、有機ELテレビはわずか7万7000台でテレビ全体の0.03%にすぎない。今後は一定の伸びが見込めるとはいえ、19年の出荷台数は全体の2.7%に当たる700万台にとどまると予想されている。
有機ELはテレビ向けパネルだけでなく、照明用の材料としても期待されていた。実際、出光はパナソニックと照明用有機ELパネルの製造などを手掛ける共同出資会社を11年に設立した。しかし、LED(発光ダイオード)照明の普及で、将来的に需要拡大が見込めないと判断し、昨年3月末に清算した。