もっとも、電車などで時間つぶしに遊んでいる人のほととどが無料部分のみで済ませている。毎月、数千円~数万円課金するごく一部の「重課金」ユーザーによって支えられているのが現状だ。
従来のファン離れも
スマホ向けゲームは比較的少額の開発費で済むうえ、成功すれば大きな収益を生むため、国内のソフトメーカーは専用機からスマホへシフトを進めている。スマホ参入では後発となる任天堂はどのような青写真を描いているのか。
任天堂はスマホ参入発表後に株価が大幅に上昇した。ゲーム専用機でも特に据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」が不振を極める中、スマホ参入はもともと投資家からの要望が強かった。これまで否定的だった任天堂の方針転換は株式市場からひとまず信任された格好だ。
ゲーム業界に詳しいアナリストは「任天堂のゲーム開発力はいまだに世界屈指のレベル。マリオなどキャラクターの人気も高く、スマホで旋風を起こす実力はある」と分析する。