“捨てられない経営”シャープで人心離れ加速 「なぜ社長はやめない」 (3/5ページ)

2015.5.31 17:14

新しい中期経営計画を発表し、記者の質問に応じるシャープの高橋興三社長(手前)=東京都港区(栗橋隆悦撮影)

新しい中期経営計画を発表し、記者の質問に応じるシャープの高橋興三社長(手前)=東京都港区(栗橋隆悦撮影)【拡大】

  • シャープの入社式で、こぶしを上げる新入社員=大阪市阿倍野区のシャープ本社(竹川禎一郎撮影)

 確かに出資先も決まっていないなか、経営トップが「社外資本の注入」を明言すれば、今後の交渉相手に足もとをみられかねない事情もある。また、他の事業も分社化や売却につながるとの社内の不安を抑え、一枚岩を維持したい考えも透けてみえる。

 動揺と不満

 ただ、すでにシャープは一枚岩ではない。高橋社長の発言の曖昧さが逆に社内の動揺を招いたのだ。社内での説明は後手に回り、平成27年3月期連結決算の業績予想で赤字転落に下方修正した2月3日時点で「余剰感はない」と人員削減を否定していたが、3月に希望退職を募ることが報道された後、新中期経営計画の発表まで「報道に惑わされないように」と呼びかける音声放送が社内で1度流されただけだ。結局、報道を追認する形で3500人規模の希望退職を募集することを発表した。

 社内には「何が本当なのか分からない」と不安が広がる。

 また、社員の不満は経営責任の取り方にもある。

会見で「経営が間違っていなくてこうなるはずがない」

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