20年の東京五輪開催まで残すところ5年を切った。予算も時間も限られているからと言って、平凡なデザインで新しい技術も使われていないような建築ではつまらない。
神宮外苑にふさわしい素晴らしいデザインの新国立競技場をぜひ実現したい。いかに効率よくミスなく設計・施工を進めていくか。前回の東京五輪ではユニットバスなどの新しい建築技術が誕生したように、今回もBIMの導入も含めて新技術に果敢に挑戦してほしい。
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【プロフィル】千葉利宏
ちば・としひろ ジャーナリスト 東京理科大学建築学科卒。日本工業新聞(現フジサンケイビジネスアイ)で半導体・IT、金融、自動車、建設・住宅・不動産を担当し、2001年からフリー。日本不動産ジャーナリスト会議幹事。著書は「家を動かせ!」「中古住宅を宝の山に変える」(共著:日経BP社)、「実家のたたみ方」(翔泳社)ほか。57歳。北海道出身。