≪企業NOW≫
■「キャスト」投入、軽市場に活気
ダイハツ工業は9月、「ミラ」「ムーヴ」に並ぶ新ラインアップとして「キャスト」を投入した。ムーヴ並みの燃費性能を維持しつつ、塗装の代わりに樹脂フィルムを使って13色の多彩な選択肢を安価で用意。新たな工夫で低迷する「軽」市場を活気づけている。
キャスト3車種のうち、「アクティバ」は直径の大きいタイヤを採用。地上からの高さを通常モデルより3センチ高い18センチにして、雪道や山道でも走りやすい設計を採用した。スズキが2014年1月に投入した新型軽「ハスラー」に対抗し、「軽」の新分野を開拓する。
また、10月29日に発売した「スポーツ」はターボエンジンを搭載し、サスペンションも硬めに設定するなど操縦性を重視。ハンドルに革を使うなど内装も差別化し、3車種で幅広い顧客層にアピール。キャストはコペンと同様のクルマの楽しみを提案しつつ、燃費は1リットル当たり24.6~30キロと性能も確保している。
今年4月には軽自動車税が年7200円から1万800円に増えて市場は低迷しているが、キャストは発売後1カ月の販売が目標の4倍の2万台を記録した。三井正則社長は「キャストが店頭に足を運ぶ動機になり、市場全体を活気づける起爆剤になる」と期待を示している。
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■ダイハツ工業
【設立】1907年3月
【本社】大阪府池田市ダイハツ町1-1
【資本金】284億円
【売上高】1兆8171億円(2015年3月期)
【従業員】1万2543人(15年4月1日現在)
【事業内容】自動車の製造・販売