ソフトウエア開発のデジタル・インフォメーション・テクノロジーは、自動車に搭載されているカーナビなどの情報端末を、サイバー攻撃から守る技術の開発に乗り出した。同社は既にウェブサイトの分野で実用化を果たしており、医療機器、セキュリティーカメラなどへの活用も視野に、来年中の商品化を目指している。
この技術は、ウェブサイトの改竄(かいざん)を瞬時に検知し修復するセキュリティーソリューション「ウェブアルゴス」を、IoT(モノのインターネット)向けに応用したもの。同社が開発したウェブアルゴスは、ウェブサイトの監視用ソフトウエアとして昨年7月に発売された。使用するときはウェブサーバーにインストールして常時監視する。改竄が発生すると瞬時に検知して、0.1秒以内に正常な状態に自動復旧させる仕組み。悪質な未知のサイバー攻撃の被害からウェブサイトを守ると同時に、改竄されたサイトを通じたウイルス感染などの被害拡大を防ぐ。
従来一般的だった定期監視タイプの検知製品と違い、改竄に気付いてから復旧するまでのタイムラグがほとんどない。このため被害を最小限にとどめることができる。これまで主に金融機関などに導入されている。
現在、ハードウエアであるECU(電子制御装置)などへの攻撃に対しては、各メーカーがセキュリティー対策を施している。だが、カーナビなどのソフトウエアを搭載している情報端末の方が、ハッキングが容易で操られる恐れが強いにもかかわらず対策は遅れている。
自動運転車は便利になる半面、搭載された情報端末や電子制御装置が外部からの侵入によって操作され、衝突などの大事故につながるのではないかという懸念が持たれている。一方、医療機器なども同じように、人命に関わる重大な事故につながる可能性が指摘されている。