--短期間で事業者を乗り換える利用者に多額の奨励金を注ぎ込む状況は変わるのか
「番号持ち運び制度(MNP)を使って携帯事業者を変更した人向けに使われた奨励金は昨年、3400億円に達したといわれる。1人当たり10万円使って、変更の必要がない人まで動かし合っている。業界もやめたいと思ってもやめられなかったが、数字を作るための悪質な売り方は改めなければならない」
--報告書には仮想移動体通信事業者(MVNO)の格安スマホ普及の必要性も盛り込まれた
「MVNOはITに強い人にしか使われていない。誰でも使えるようになるには相談しやすい販売店を増やすべきだ。携帯事業者から回線を借りる際の接続料は十分下がった。MVNOは料金競争だけでなく付加価値をどう提供するかが問題だ」