東芝本社=東京都港区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
当時「後継者をきちんと育てなかった責任があるのでは」と尋ねたら、小倉氏は「そうだね」と率直に認めた。現役がしっかりしていれば、OBに再びかじを取ってもらう必要はない。
現役を引退した相談役などの力を借りるのも、老害を許すのも、現役経営者が非力だからだ。
必要悪であろうと相談役ガバナンスに頼る企業は正常とはいえない。東芝が真に再生するためには、こうした過去との決別も不可欠である。
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【プロフィル】森一夫
もり・かずお ジャーナリスト 早大卒。1972年日本経済新聞社入社。産業部編集委員、論説副主幹、特別編集委員などを経て2013年退職。著書は「日本の経営」(日本経済新聞社)、『中村邦夫「幸之助神話」を壊した男』(同)など。65歳。