会見で笑顔を見せる、来年4月の社長就任が発表されたNEC新野隆副社長=25日午後、東京都港区(福島範和撮影)【拡大】
遠藤信博社長とは1歳違い。世代交代の観点から「次の社長はもっと若い人だろう」と考えていた。それだけに数カ月前、社長候補として指名・報酬委員会に推薦されたと聞いたときは驚いたという。
「これまでに築いた事業遂行の基盤を継承し、広げられる人」とは遠藤社長の評価だ。
NECは平成22年ごろ、パソコンや半導体などの不採算事業が重荷となって経営不振に陥り、構造改革を進めてきた。来年4月からの次期中計は「攻め」に転じる好機。遠藤氏を支えてきた手腕に、その実行が託される。会見では「成長を実現する次期中計を、絶対にやり遂げたい」と力を込めた。
常務になるまでの33年間は、金融機関にITシステムなどを売り込む営業一筋だった。13年にセブン-イレブン・ジャパンが銀行業に参入した際は、警備会社など関係者との調整に奔走。新しいビジネスモデルの発進を支えた。
NECには、役員らが徹底的に議論し、合意を形成して目標に向かっていく文化があるという。京大アメフト部時代に身につけた気構えで会社を一つにまとめ、攻勢に出る。(高橋寛次)