自動車産業 元気のバロメーター
2015年3月期決算で過去最高益が相次いだ自動車業界だが、ほんの少し前までは不振にあえいでいた。08年のリーマン・ショックに伴う世界的な需要の急減、11年の東日本大震災とサプライチェーン(供給網)の寸断、タイ洪水、超円高…。次々と苦難に見舞われた。それでも、メーカーは苦しみながら開発を続けてきた。個性豊かなスポーツカーは、ようやく立ち直った自動車産業のまさにシンボルのように見える。
エコカー時代到来
「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」の受賞車を見ると、日本の景気動向と重なる。マツダのロードスターがCOTYを受賞した05年。この年、政府・日銀は景気の「踊り場」脱却を宣言。日経平均株価は1万6000円台を回復した。国内新車販売は580万台を超え、好調な海外販売もあり、各メーカーの業績は上向いていた。
株価は翌06年に1万7000円を突破。好景気を象徴するかのように、トヨタの高級車ブランド「レクサス LS460」がこの年のCOTYに輝いている。